こころが楽になる嫉妬しない方法
嫉妬したくないのに嫉妬してしまった自分を責めないで。その感情、本当は「我慢」のサインかもしれません。
「うらやましい…」私たちを苦しめるモヤモヤの正体
周りの人の幸せが以前より眩しく感じてしまうことってあると思います。 独身の友人は自由に海外旅行を楽しんでいるし、ママ友の子どもは優秀で羨ましい…なんて、つい比べてしまうことも。
仕事、家庭、子育てと毎日頑張っているのに、ふと感じる漠然とした不安や焦り。周りの人と自分を比べてしまい、「私ってこれでいいのかな…」とモヤモヤした気持ちを抱えてしまうこと、ありますよね。
「こんなはずじゃなかったのに」「もっと何かできたはずなのに」
そんな風に、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
嫉妬はネガティブな感情かもしれませんが、人間ならば誰もが持っている普通の感情です。けれど、それに強く引っ張られたり、飲み込まれたり、振り回されたりすることはさけたいものですよね。
今回は、嫉妬心をどう克服していくか?ではなく、少し角度を変えて嫉妬について考えてみましょう。
もしかしたら、そのモヤモヤした気持ち。その正体は、「嫉妬」ではなく「我慢」のサインかもしれません。
嫉妬の奥底にある、本当の気持ちに気づいていますか?
頭の中では「周りの人と比べても仕方ない「人のことを羨ましがってはダメ」と言い聞かせている人はとてもたくさんいます。
「嫉妬」は良くない感情だと決めつけて、感じないように、見ないふりをする場合も多いんですね。
「いつも笑顔でいなきゃ」「いい人でいなきゃ」そうやって、自分の本当の気持ちを押し込めていませんか?
周囲の期待に応えようと頑張るあなたは本当に素敵です。でも、少しだけ立ち止まって、自分の気持ちに耳を傾けてみてあげてください。
心の奥底にしまい込んでいた本音と向き合うことは、あなたを苦しめていた嫉妬の感情から解放される第一歩です。
「我慢」を見つけるヒントは、あなたの日常に隠されています
「嫉妬」の裏側にある「我慢」を見つけるためには、日常の些細な「モヤモヤ」を見逃さないことが大切です。
例えば…
- 友人のSNS投稿を見て「いいね!」を押したものの、本当は「私も旅行に行きたい」「自由な時間が欲しい」と感じている
- 同僚の昇進が決まり「おめでとう」と笑顔で言いながら、「私も評価されたい」「もっとキャリアアップしたい」という気持ちが湧いてくる
- 子どもの成長が嬉しい反面、「自分の時間は減ってしまった」「やりたいことを我慢している」と感じている。でも、いいお母さんでいなくっちゃと思っている。
「羨ましい」という気持ちの裏側に、実は「本当は私も○○したいのに……」
どうせ無理、うまくいきっこないしといった拗ねてしまった気持ちであったり
自分の願いをかなえるよりも、私にはやらなければならないことがたくさんあるんだから、と
あきらめているかもしれません。
嫉妬の根源を探れば、「自分には〇〇が足りない」や「できない」
そして、その奥には「自分の本当の願いはかなわないんだ…」という強い思い込みが隠されています。
では、どうしたらいいでしょうか・・・?
嫉妬は「自分と向き合うチャンス」です
「嫉妬」は決して恥ずべき感情ではありません。むしろ、あなた自身の成長を促すための、大切なメッセージです。
嫉妬を感じた時、「私はなんて心が狭いんだろう…」と自分を責めるのではなく、「なぜ私はこんな気持ちになるんだろう?」と、自分の心に問いかけてみてください。
嫉妬は、あなたの心の奥底からのメッセージ。 「何があなたを苦しめているのか」「本当に求めているものは何か」を、教えてくれています。
そして、人はまったく自分と関係のないことには嫉妬もしなければ、我慢もしません。
というか、できません。
本当はやりたいのにチャレンジできていないこと、あきらめてしまっていること、それがあなたの嫉妬案件です。
かけがえのない自分にとっての本当の答えは、自分のこころの中にしかありません。
それを見つけて、かなえてあげるのは自分自身なのです。
やりたいことを自分にさせてあげる人生は、自分のことをよく理解することから始まっていきます。
自分のこころの声とつながり、対話を重ねることで、それはだんだんと明かされていくものなのです。